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愛猫が水を飲まない原因と対処法を徹底解説

2025.04.14

コラム

愛猫が急に水を飲まなくなると心配ですよね。水分不足は脱水や病気の原因となる可能性があるため、原因を理解し、適切な対処法を講じることが重要です。本記事では、ねこちゃんが水を飲まない理由やその対策について詳しく解説します。水分補給におすすめのピューレも紹介するので、ぜひチェックしてください。

 

ねこちゃんはもともと少量しか水を飲まない?





ねこちゃんはもともと砂漠地帯に生息していた動物で、水をあまり飲まない性質があります。少量の水でも生きていける体質へと進化しており、たくさんの水を飲む必要がありません。ただし、水分を十分に摂取しないと脱水症状や病気のリスクが高まるため、水をすすんで飲まないねこちゃんには注意が必要です。

とくに、急に水を飲まなくなった場合は何らかの異常を示すサインかもしれません。日常的に水を飲まないねこちゃんもいるため、観察を続けることが大切です。1日の水分量が気になる場合は、1日に飲んだ量を計測すると確認できます。

 

愛猫の水分量をチェック!1日に飲むべき水





ねこちゃんが1日に必要な水分量は体重1kgあたり約55mlとされています。
体重 必要な水分量 ウェットフード由来の水分量 飲むべき水分量
5kg 175ml 100ml 75ml

例えば5kgのねこちゃんの場合、必要な水分量は175mlです。このうち、ウェットフードから約100mlの水分を摂取できるため、飲み水として必要なのは75mlとなります。

ウェットフードを与えている場合、水分摂取量を補いやすい特長がありますが、ドライフードがメインの場合はより多くの飲水量が必要です。いつでも水を飲める環境にすることや、おやつを工夫するなど、水分を摂取しやすい環境を意識しましょう。

 

ねこちゃんが水を飲まないとどうなるのか?脱水のサイン





ねこちゃんが水を飲まないことで起こる代表的な病気は、尿路結石と慢性腎臓病です。尿路結石は水分不足が原因で、尿中のミネラルが結晶化し、それが結石となって尿路を塞ぐことで発症します。

進行すると炎症や排尿困難を引き起こし、とくに雄猫は尿道が細いため閉塞リスクが高い点に注意が必要です。

また、水分不足が続くと腎機能が低下する恐れもあります。とくにシニアのねこちゃんは慢性腎臓病を発症しやすく、進行することで深刻な影響を及ぼすことも。どちらも進行すると命に関わる危険性や生活の質を低下させる可能性があります。

なお、脱水症状が見られるねこちゃんは、毛並みが悪くなったり、皮膚トラブルが見られることがあります。背中の皮膚をつまみ、戻りが遅い場合や、つまんだままの形でしばらく留まる場合は脱水のサインである可能性が高いです。

以下のような症状が見られた場合は、早急な対応が求められます。
  • ・食欲がない
  • ・嘔吐
  • ・元気の低下

脱水が進行すると命に関わるリスクもあるため、早めに獣医師へ相談しましょう。

 

ねこちゃんが水を飲まない原因と対処法





ねこちゃんが水を飲まない原因と対策をご紹介します。原因は、ねこちゃんの性格や環境によるものなどさまざまです。愛猫ちゃんの様子を観察しながら、適切な対策を検討しましょう。
 

原因1. 水飲み器が好みでない


ねこちゃんは器の形状や材質に敏感です。広く浅い器が好まれる傾向があります。また、プラスチックやゴム製の器ではにおいが気になる場合があるため、陶器やガラス、金属製の器を使用するのがおすすめです。

また、容器を新調した直後に水を飲まなくなる場合もあります。そんな時は、古い容器と併用しながら、徐々に新しい容器に慣らしていきましょう。

 

原因2. 水の味が好みでない


ねこちゃんは、水道水のカルキ臭が気になると飲まないことがあります。カルキ臭は、木炭や竹炭を水に入れるだけで軽減可能です。また、一度沸騰させて冷ました水を与えると、カルキが抜けるため飲みやすくなります。
 

原因3. 環境の変化


ねこちゃんは環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや騒音、家族構成の変化がストレスとなり、水を飲まなくなる場合があります。

また、水飲み場やトイレ、家具のレイアウト変更が原因で飲まないのかもしれません。ねこちゃんはきれい好きな性格で、トイレのにおいが水飲みを妨げている可能性もあります。

環境が変化して急に水を飲まなくなった場合、元の環境に戻すか、徐々に慣らす方法を検討することが大切です。

原因4. 季節の変化


冬場は運動量が減少し、水分摂取量も減る傾向があります。夏場と同じ量を飲む必要はありませんが、脱水のサインが見られる場合は注意が必要です。寒さが原因で水を飲まない場合、部屋の温度や湿度を一定に保てる環境を作りましょう。

また、水飲み場が寒い場所にあると、ねこちゃんが飲みに行きたがらない場合があります。その際は、水飲み場を増やし、ねこちゃんがよく過ごす場所に配置してあげると良いでしょう。

 

ねこちゃんが水を飲まないとどんなリスクがある?





ねこちゃんが水を飲まない場合、さまざまな健康リスクが高まります。尿路結石や腎臓病、膀胱炎などがあげられ、慢性化すると命に関わるケースも少なくありません。とくに、高齢のねこちゃんや既往症のあるねこちゃんでは急変の恐れがあり、脱水に気づいた時点での対応が重要です。

食欲があるのに水は飲まないという場合、ウェットフードやおやつを活用して水分を補う方法が効果的です。フードを変えると食べないねこちゃんには、スポイトを使用して少しずつ水を飲ませる方法を試してみてください。

スポイトを使う際は、無理に口に押し込むのではなく、口の脇を湿らせる程度から始めるのがおすすめです。強制的に飲ませたり体が濡れてしまったりすると、次回から警戒して逃げてしまう可能性があるため注意しましょう。

 

ねこちゃんが水を飲まない時におすすめの商品





食事から水分を補給する方法として、「ちゅーる」のようなピューレ状のフードを与えるのもおすすめです。ピューレ状のフードは、おやつはもちろん普段食べているフードの上にかけても与えられます。

「どのピューレを買ったら良いかわからない」「ねこちゃんの体に優しい商品を選びたい」という方には、「犬猫生活」が提供するピューレがおすすめです。

犬猫生活とは、国産の魚や肉を贅沢に使用するブランドで、添加物にも配慮しています。ピューレはおやつ用と高エネルギー用の2種類があり、ねこちゃんの体調に合わせて選んでみましょう。それぞれの特徴を紹介します。

 

犬猫生活 ねこちゃん用おやつピューレ|真鯛・鶏肉の贅沢MIX

 



犬猫生活が提供する「真鯛・鶏肉の贅沢MIX」は、水を飲まないねこちゃんにおすすめのおやつピューレです。1袋が食べきりサイズで水分を多く含むため、日頃の水分補給に役立ちます。

長崎産の生真鯛や国産鶏ささみなど、厳選された素材を贅沢に使用。完全無添加へのこだわりから、着色料や保存料、グルテンは一切使用されていません。※”犬猫生活公式HP”参照


おいしさを保ちながら、塩分やカロリーを控えめに設計されています。ぽっちゃり体型のねこちゃんにもおすすめのおやつです。

子猫からシニアまで幅広く対応しているため、多頭飼いの家庭でも全員で楽しみながら与えられます。


【 商品詳細 / 栄養成分 】
 
項目 内容
商品名 ピューレ
対象 全ねこちゃん種 / 全年齢
内容量 12g × 30本
原産国 日本
原材料名 鶏ささみ(日本)、真鯛(日本)、米粉(日本)、鶏レバー(日本)、寒天粉(国内製造)
栄養成分
粗タンパク質:5.5%以上、粗脂質:0.5%以上、粗繊維:0.5%以下
粗灰分:1.0%以下、水分:86.5%以下、代謝エネルギー:約6.5kcal/本

犬猫生活 ねこちゃん用おやつピューレ 真鯛・鶏肉の贅沢MIX はこちら


犬猫生活
|ねこちゃん用 高エネルギーピューレ

 



「ねこちゃん用 高エネルギーピューレ」は、育ち盛りの子猫や食が細くなったシニアねこちゃんにおすすめの高エネルギーピューレです。1本あたり約16kcalのエネルギーを簡単に摂取でき、水分と栄養を同時に補給させたいねこちゃんに適しています。

体への負担を考慮し、保存料や着色料、香料は一切使用されていません。また、ビタミンやミネラル、カルシウムを含む5つの酵母類を配合し、愛猫ちゃんの健康をサポートします。腎臓や心臓、消化吸収にも配慮された設計です。※”犬猫生活公式HP”参照

香りが強く旨味も豊かで、食が細いねこちゃんでも進んで食べられるおいしさが魅力です。ご飯を食べず、水もあまり飲まないねこちゃんには、1日の総摂取カロリーの20%以下を目安に与えると良いでしょう。


【1日の目安】
体重 本数
~3kg 1~4本まで
~5kg 1~6本まで
~7kg 1~8本まで

犬猫生活 ねこちゃん用 高エネルギーピューレ はこちら

これらの商品は、飲み水の補完手段としても有効であり、水を飲むのが苦手なねこちゃんにとって理想的です。

 

水を飲まないねこちゃんはウェットフードやピューレがおすすめ




本記事では、ねこちゃんが水を飲まない原因とその対処法についてご紹介しました。水分不足は健康リスクを高めるため、日常的な観察や工夫が大切です。環境を整えても水を飲まない子には、ウェットフードやピューレ状のおやつを取り入れてみましょう。水分量が多く、ねこちゃんも楽しく食べられるためおすすめです。食欲がないなど、他にも体調不良が見られる場合は獣医師に一度診てもらうようにしましょう。
 

 



Written by
監修医:小島 麻里 先生

 

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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