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【column】 夏を元気に乗り越えよう!

2022.08.01 | 犬猫通信 for DOG

夏に強いカラダをつくろう!



驚くほどあっという間に梅雨が明けてしまい、猛暑続きの夏がやってきました。高温多湿な夏を元気に乗り越えるためにはどんなカラダ作りをすればいいでしょう?


暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉をご存知でしょうか?適度な運動で体温を上げ、体を暑さに慣らすことを言います。暑熱順化を行うと、発汗量が増え、汗に含まれる塩分濃度が低くなり、末梢血管(とくに皮膚への血管)が拡張し、循環血液量が増加します。 順化したカラダは、体温の上昇を防ぎ、体内のミネラルを保持することで痙攣や意識障害などの熱中症の症状を予防することもできます。


犬はご存知の通り、体表面から発汗することはできません。つまり汗をかくことで体温を下げることはできませんが、皮膚血管の拡張を促し、体表面から気化熱で多少の放熱をすることは可能です。循環血液量が増加することも体温を低下させる一助となります。


暑さに強いカラダをつくる上でもう一つ重要なポイントは筋肉量を増やす、もしくはしっかり維持することです。筋肉の水分保持量は体内の水分保持量より多いので、筋肉量が増えると体内で貯蔵できる水分量が増えることになります。 暑熱順化させ、筋肉量を増やすためにはやはりある程度の運動が必要です。


「絶対に無理をしない」ということが何よりも大切ですが、無理のない範囲で30℃くらいの気温の時に30分程度、ちょっと早足程度、小走りでお散歩をしてみましょう。うまくすれば2週間程度でだいぶ順化するはずです。 もちろん言うまでもないことですが、水分補給はしっかりしましょう。あまりに暑い日は、ポカリスエットなどミネラルを補給できるものを薄めて飲ませてもいいかもしれません。


今年HOTな夏用グッズは?



暑い夏を涼しく過ごすためのグッズ、みなさまも既に色々とお持ちかもしれません。


日中暑い時間に移動する時は、カートやキャリーバッグで移動する方が安全です。扇風機や、クールマットなどを敷いてあげるとより涼しく移動できますね。


保冷剤を使ったひんやり系グッズとしては、首に巻くもの、腰に巻くものなどがあります。いずれも体温を下げるポイントをしっかり冷やしてくれるので体温の上昇を抑えてくれるでしょう。ただ、お腹が弱い子が腰に巻くタイプを着けると、軟便や下痢の原因になる可能性がありますので気をつけましょう。


濡らして着せる洋服は今年も人気です。より涼しく感じる素材が使われているようです。専用のヘッドをペットボトルに取り付けるだけで簡易シャワーとなる、ハンディーシャワーグッズも人気です。気化熱で体温を下げることも期待できるので、お散歩中に洋服の上からかけてあげるといいですね。


同じくクールミスト、といった商品も販売されています。メンソール系が含まれているので、付着した皮膚がスーッとする感覚があります。


灼熱のアスファルトの上を歩かせたくない、そんな方には犬用の靴がオススメです。かなりフィット感が増し、脱げにくくなった印象です。


熱中症に注意!



もう耳にタコができるほど聞いていることかと思いますが、今年の夏も熱中症に注意!です!


お留守番をさせる時も、必ず冷房はつけて出かけてください。設定温度は26〜28℃、少し涼しいと感じるくらいがいいかと思います。体温調節が上手にできなくなるシニアの子は特に注意が必要です。


食欲がない、元気がない、呼びかけに応えない、ぐったりしている、よだれが出ている、痙攣を起こしている、などの症状が見られた場合はすぐにかかりつけの動物病院に連絡しましょう。


暑い夏、少しでも涼しく快適に、元気に乗り越えていきましょう!

 
Written by
監修医 小林 充子 先生

麻布大学獣医学部を卒業。在学中は国立保険医療科学院のウイルス研究室でSRSV(小型球形ウイルス)の研究を行う。2010年に目黒区駒場にてキャフェリエペットクリニックを開業。一頭一頭のタイプに合ったオーダーメイドの対応を信条に総合診療を行う。