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【column】もしものときに備えよう 〜猫の防災〜

2023.09.13 | 犬猫通信 for CAT

いざという時のための備えを!


2023年も全国各地で、地震、台風、大雨、河川の氾濫などによる大きな被害が出ています。7月8月にも大雨による川の氾濫、土石流の甚大な被害を受けたことは、記憶に新しいことと思います。

避難勧告、避難指示が出た時、猫ちゃん達を連れての避難することになりますが、何をどの程度備えておけばいいのか確認しましょう!

まず、絶対に備えておきたいものは以下の通り。

①薬
現在服用しているもの&目薬や消毒薬など救急箱のようなもの。

②ごはん、水
最低5日分、できれば7日分。いつも食べているごはんを新品で1袋用意。猫たちは環境が変わるとストレスを受けやすいので、嗜好性のよいウェットフードやおやつを必ず多めに準備しておきましょう。食器やスプーンなども忘れずに!

③トイレと猫砂
トイレは折りたたみのケースで大丈夫ですが、猫砂は普段使っているものを1袋用意しておきましょう。またペットシーツをトイレの底に敷いておくと猫砂を節約できます。違った場面でも非常に有用ですので、多めに用意しておくと便利です。排泄物を処理するスコップや袋も用意しておくといいでしょう。

④洗濯ネット、ブラシ、爪切りなどのケア用品、タオル
洗濯ネットは猫が入る大きなもの。何かと有用です。タオルは避難時に濡れる可能性もあるので新品ではなく使用したことがあるものを大小揃えておくといいでしょう。

⑤ガムテープ、ビニール袋やレジ袋など

⑥首輪や胴輪とリード


それに加えて、こちらも準備しておきましょう。

⑦ワクチン接種証明書、既往症、かかりつけ動物病院などの情報をまとめたもの。

⑧飼い主さんの連絡先、猫の写真など

ワクチン接種証明書などは常に携帯している必要はないので、防災グッズの中に入れておくといざという時に探さなくてもいいので安心ですね。 これらのものをすぐに持ち出せるよう、一つのリュックサックやカバンにまとめておきましょう。 尚、ごはんは賞味期限がありますので、定期的にチェックして入れ替えておきます。



いざ、避難場所へ!



いざ、何かが起こって避難せざるを得ない状況になった場合、ペットと一緒の同行避難が理想です。

しかし「うちの子は他の猫(人)が苦手だから」「ケージに慣れてないから」「怖がりだから」など、様々な理由で「猫を連れて行けないから」避難そのものを躊躇い、自宅に残る選択をされる方がいるという問題が発生しています。

しかし、これらは日頃から心がけていくことで解決できることもあります。
例えば、日常過ごす部屋に扉を外した状態のキャリーバッグをベッドの一つとして設置し、キャリーに入ること自体を慣らしていくといいでしょう。

それでもキャリーバッグを警戒する猫の場合は、洗濯ネットに入れた上で、キャリーバッグに入れましょう。



どこに避難する?

お住いの地域に避難所が設定されていますが、どこにあるかご存知でしょうか?

まずはその場所をきちんと把握しておきましょう。 ただ現状、避難場所において飼い主さんと猫ちゃんが同じ部屋やスペースで過ごせる「同伴避難」が可能な避難所はあまりありません。

飼い主さんと離れた場所で、長時間キャリーバッグに入れっぱなしということになりかねず、お互いに大きなストレスがかかります。

そんな中、NPO法人全国動物避難所協会が運営する「うちトコ動物避難所マップ」では、全国の動物避難所をまとめて紹介しています。動物病院や保護団体、ペットホテルやペット同伴可能な宿泊所、など様々な施設が避難所として登録しています。

一度お住いの地域に動物避難所がないかどうか、確認してみてはいかがでしょう?飼い主さんの避難所の近くにこういった動物のための避難所があれば一安心です。

いざという時の備えと共に、どこにどういった形で避難するのか...そこれを機にご家族で話し合い、確認しあっておくといいですね。

 



Written by
監修医 小林 充子 先生


麻布大学獣医学部を卒業。在学中は国立保険医療科学院のウイルス研究室でSRSV(小型球形ウイルス)の研究を行う。2010年に目黒区駒場にてキャフェリエペットクリニックを開業。一頭一頭のタイプに合ったオーダーメイドの対応を信条に総合診療を行う。