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【column】 今日もふわふわピカピカ!犬とシャンプーについて

2024.03.18 | 犬猫通信 for DOG

シャンプーやトリミングって必要なの?


あなたはどのくらいの頻度でシャンプーをしますか?
病気や怪我、その他の理由で数日間シャンプーができないと、どうでしょう?頭皮の臭いが気になったり、フケなどが出て痒くなったりと不快感を感じませんか?

つまり全身を毛に覆われている犬たちにとって、被毛の手入れはとても大切なことなのです。
海外ではよく「グルーミング」という言い方をしますが、グルーミングとトリミングは少し異なります。

グルーミングは、爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、歯磨き、目や口周りのケアなど、その子の健康を維持するために必要なお手入れのことです。そして、トリミングはトリム、つまり毛を刈り込んで整えることです。もちろん毛をカットする際にはグルーミングも同時に行います。

新しい皮膚が生まれ、古い皮膚がはがれ落ちることを「ターンオーバー」と言いますが、ヒトの20代ならおよそ28日、犬の場合はおよそ21日です。もちろん個体差はありますが、その子のターンオーバーに合わせてシャンプーやトリミングをするのが理想的です。

ヒトは1つの毛穴から1〜3本の毛が生えますが、犬はおよそ7〜15本もの毛が生えます。中でも特に太く長い毛を「一次毛」、またはオーバーコートと言います。オーバーコートは毛自体がしっかりしているため、皮膚を保護する効果があります。

その一次毛の周囲に生えている短くて細い毛を「二次毛」、またはアンダーコートといい、柔らかく密生しているため、保温・保湿の効果があります。 オーバーコートとアンダーコート、どちらも生えている場合をダブルコート、オーバーコートのみ生えている場合をシングルコートと分類しており、ダブルコートの子たちにはアンダーコートが抜け落ちる換毛期というのがあります。

トリミング、つまりカットが必要な犬種は、換毛期のないシングルコートの犬、例えば、プードル、コッカー・スパニエル、シュナウザー、ビション・フリーゼ、シーズー、マルチーズ、ヨークシャーテリアなどがそれに当たります。



犬にヒト用のシャンプーを使ってはダメ?



ヒト用のシャンプーも今では様々な種類がありますが、基本的にヒト用と犬用は成分が違います。

ヒトの頭皮は弱酸性であり、犬の皮膚のpHは中性〜弱アルカリ性なので、全く真逆です。
ですので、犬にヒト用のシャンプーを使うと皮脂が落ちすぎてしまい、フケが出てきたり、皮膚がカサカサしてしまったりします。

また、犬は匂いに敏感です。ヒト用のシャンプーに含まれている香料は強すぎることが多く不向きです。犬にとって問題にならない程度の香りの種類、強さであることはもちろん、できれば無香料のものがオススメです。

またトリートメントに含まれる成分は、被毛や皮膚に一定期間残ります。それが皮膚に炎症を起こしたり、また毛の根元からしんなりすることでカットがしづらかったり、カットが美しく見えない原因になったりもしますので、トリマーさんと相談しながら使うといいですね。



トリミングサロン?
動物病院のトリミング?
どうやって選べばいいのかな?

トリミングサロンは泥パックや炭酸バス、そして多種多様なデザインカットをしてくれるおしゃれなイメージを持っている方も多いでしょう。若く健康な犬で、様々なカットを楽しみたい方はサロンがいいでしょう。

高齢だったり、皮膚にトラブルを抱えていて薬浴が必要だったり、トリミング中に発作を起こす可能性がある癲癇や心臓に持病を持っている場合などは、何かあった時にすぐに対応してくれる獣医師が常駐している動物病院の方が安心です。

まずは気になっているサロンや病院に一度連れて行って、トリマーさんとの相性を見てみるのもいいかもしれませんね。

日々ご自宅でケアをしつつも、定期的にプロのトリマーさんにしっかりケアしてもらうことが、日々清潔に健康で元気に過ごしていくためにとても大切なことですね!

 



Written by
監修医 小林 充子 先生


麻布大学獣医学部を卒業。在学中は国立保険医療科学院のウイルス研究室でSRSV(小型球形ウイルス)の研究を行う。2010年に目黒区駒場にてキャフェリエペットクリニックを開業。一頭一頭のタイプに合ったオーダーメイドの対応を信条に総合診療を行う。