グレインフリーのドッグフードとは?特徴やおすすめを紹介
2025.05.17
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グレインフリーのドッグフードは体にいい?

グレインフリーのドッグフードとは、小麦、トウモロコシ、米、大麦、オーツ麦などの穀物を使っていないものを指し、穀物アレルギーを持つわんちゃんのためのご飯です。
「穀物不使用=必ずしも体にいい」というわけではありません。グレインフリーではないドッグフードに含まれる穀物は、有用な栄養素として含まれており、基本的には消化しやすいように加工されています。
穀物の使用の有無だけでなく、愛犬の体質に合ったドッグフードを選ぶようにしましょう。
そのためグレインフリーのドッグフードは、食物アレルギーを持っているわんちゃんのための選択肢のひとつとして考えるのがおすすめです。
グレインフリーのドッグフードはうちの子に向いている?

グレインフリーのドッグフードがアレルギー予防にいいと聞くと、「うちも切り替えた方がいいのかな」と悩むご家族もいるでしょう。しかし、グレインフリーのドッグフードは全てのわんちゃんに向いているわけではありません。
現状アレルギーの心配がないわんちゃんやグレインフリーのドッグフードを食べないわんちゃんは、無理に切り替える必要はないので愛犬の健康状態をみて判断するのがおすすめです。
おすすめできる場合
【穀物アレルギーを予防対策したい】- ・すでに穀物アレルギーを持っている
- ・アレルギーを発症しにくい食事にしたい
【タンパク質をたくさん摂りたい】
- ・運動量が多い
- ・筋肉を維持し皮膚や毛の健康を保ちたい
おすすめ出来ない場合
【タンパク質を抑えたい】- ・持病があり、タンパク質を抑える必要がある
- ・運動量が少ない
【便秘になりやすい】
- ・胃腸の働きが弱くなってきたシニア犬
- ・日頃から便がゆるくなりやすい
グレインフリーのドッグフードの選び方

一口にグレインフリーのドッグフードといっても、その種類はさまざま。穀物の代わりに芋や豆を使用しているドッグフードのほか、肉や魚など動物性原料100%のドッグフードまでバリエーションに富んでいます。
また、動物性原料100%のドッグフードは高価になりがちなため、家族にとっては経済的負担になる可能性もあるでしょう。コストパフォーマンスも考慮しながら、愛犬に合うドッグフードを選んでみてください。
グレインフリーのドッグフードを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
1.動物性原材料は何を使用しているか
ドッグフードのパッケージに記載されている成分表で、どんな動物性原材料(肉や魚など)を使用しているか確認することが大切です。
チキンのアレルギーもあるわんちゃんには、鹿肉やラム肉を使ったチキンフリーのフードを選ぶと良いでしょう。
2.穀物の代わりに何を使用しているか
グレインフリーのドッグフードは小麦や米をカットする代わりに、芋や豆を使用しタンパク質の割合が多くなっています。
できる限り動物性のタンパク質(肉や魚)が原材料の多く占めるドッグフードが望ましく、高品質なタンパク源を使用しているものを選びましょう。
3.着色料や保存料など無駄な添加物が含まれていないか
より安心してあげられるご飯が良いという方は、酸化防止剤・保存料・着色料・香料が無添加のものを選ぶと良いでしょう。
なお1項目でも「無添加」であればパッケージに記載できるので、「何が無添加なのか」も確認することが大切です。
酸化防止剤:BHA・BHT・クエン酸・没食子酸プロピルなど
保存料:ソルビン酸Kなど
着色料:青2・赤102・黄4・黄5・二酸化チタンなど
一方で酸化防止剤や保存料などが無添加の場合、保存期間が比較的短くなることも認識しておく必要があります。他にも香料はわんちゃんの食いつきをアップさせる意味があるので、飼い主さんやわんちゃんの優先順位を考えて選びましょう。
グレインフリーで国産無添加のドッグフードならこれ【ピックアップ】

「犬猫生活 ドッグフード オールステージ用」はこちら
グレインフリーのドッグフードなら「犬猫生活 ドッグフード オールステージ用」がおすすめです。グレインフリーなのはもちろん、保存料や香料、着色料が無添加なのもうれしいポイント。
さらに国産の良質なタンパク質を使用しているので、栄養素をバランス良く摂取できます。また、乳酸菌やオリゴ糖が配合されていて、お腹の調子を整えられる点も魅力です。
おすすめのグレインフリードッグフード12選
グレインフリードッグフードのおすすめ12選を紹介します。愛犬の好みや体調に合うドッグフードを見つけてみてください。
1. ペットライン|メディコートアドバンス グレインフリー チキン味

「ペットライン メディコートアドバンス グレインフリー チキン味」はこちら
「ペットライン メディコートアドバンス グレインフリー チキン味」は、動物性タンパク質を主原料としたドッグフードです。チキン味なので、愛犬の食欲をそそること間違いなし。
また、お腹に優しいフラクトオリゴ糖が配合されているのもうれしいポイント。小分けパックになっているので鮮度が落ちにくく、おいしさがキープできます。
グレインフリーのドッグフードの中でも比較的価格が安く、市販で手に入りやすい商品です。
動物性主原料 | 肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー) |
糖質(※概算値 糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 26.5% |
1kgあたりの参考価格 | 1,729円 |
内容量 | 2kg |
2. HEKA(ヘカ)|グレインフリー ドッグフード

「HEKA(ヘカ)グレインフリー ドッグフード」はこちら
「HEKA(ヘカ)グレインフリー ドッグフード(ラム肉・ポテト・エンドウ豆)」は、アレルゲンになりにくいラム肉を使ったドッグフードです。動物性タンパク質が豊富に含まれているので、被毛や皮膚の健康をサポートしてくれます。
脂肪燃焼を促進するL-カルニチンや疲労回復に効果的なビタミンB群が含まれている点も魅力のひとつです。
動物性主原料 | ラム肉 |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 42.3% |
1kgあたりの参考価格 | 1,906円 |
内容量 | 100g/1.8kg/3.6kg/5.4kg/10kg/20kg |
3. マルカン|ナチュラハ グレインフリー

「マルカン ナチュラハ グレインフリー」はこちら
「マルカン ナチュラハ グレインフリー」は、お肉本来の旨みが味わえるドッグフードです。タンパク質が33%以上と高タンパクなので、筋肉の維持に適しています。
食べやすい小粒タイプで、超小型犬〜小型犬でも無理なく食べられるのがうれしいポイントです。
動物性主原料 | チキン、チキンミール、ターキーミール |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 25% |
1kgあたりの参考価格 | オープン価格 |
内容量 | 700g |
4. ソルビダ|グレインフリー チキン

「ソルビダ グレインフリー チキン」はこちら
「ソルビダ グレインフリー チキン」は、グレインフリーかつ低カロリー設計のドッグフードです。オーガニックチキンや野菜、フルーツがふんだんに使用されています。
消化がしやすいうえ、体臭や便臭の軽減をサポートするユッカシジゲラ抽出物が配合されている点も魅力です。
動物性主原料 | オーガニックチキン生肉、乾燥チキン |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 35.5% |
1kgあたりの参考価格 | 2,970円 |
内容量 | 900g/1.8kg/3.6kg/5.8kg |
5. プロマネージ|グレインフリー高たんぱくレシピ

「プロマネージ グレインフリー高たんぱくレシピ」はこちら
「プロマネージ グレインフリー高たんぱくレシピ」は、良質なチキンを使用したドッグフードです。穀物を使わず、ポテトを使用しているので消化しやすいフードを探している方に適しています。
食べやすい小粒タイプで、小型犬にもぴったり。ジッパー袋に入っているので鮮度をキープできます。
動物性主原料 | チキン |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 32.5% |
1kgあたりの参考価格 | 1,329円 |
内容量 | 1.4kg/5kg/6kg |
6. ダイアモンドナチュラル|グレインフリー 白身魚&スウィートポテト

「ダイアモンドナチュラル グレインフリー 白身魚&スウィートポテト」はこちら
「ダイアモンドナチュラル グレインフリー 白身魚&スウィートポテト」は、新鮮な魚を使用したドッグフードです。アレルゲンの原因になりにくく、アレルギーに悩んでいるわんちゃんに適しています。
プロバイオティクス配合で、消化しやすくお腹の調子が気になるわんちゃんにもおすすめ。全犬種・全年齢に対応しているのもうれしいポイントです。
動物性主原料 | 白身魚、フィッシュミール |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-水分-ミネラル (亜鉛、セレンなど)-ビタミン(ビタミンEなど)-その他の成分 (DHA、タウリン、オメガ脂肪酸など) |
推定44% |
1kgあたりの参考価格 | 4,100円 |
内容量 | 2.27kg/6.35kg/12.7kg |
7. アディクション|グレインフリードッグフード ワイルドカンガルー&アップル

「アディクション グレインフリードッグフード ワイルドカンガルー&アップル」はこちら
「アディクション グレインフリードッグフード ワイルドカンガルー&アップル」は、ニュージーランド産カンガルー肉を使用したドッグフードです。低カロリーなので、ダイエットを目指すわんちゃんにも適しています。
約1cmと食べやすいサイズなのもうれしいポイント。全年齢に対応しているので、食べ慣れたフードを長く愛用できます。
動物性主原料 | カンガルー生肉、ドライカンガルー肉 |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 39.0% |
1kgあたりの参考価格 | 1,924円 |
内容量 | 500g |
8.ナウ フレッシュ|グレインフリー スモールブリード フィッシュアダルト

「ナウ フレッシュ グレインフリー スモールブリード フィッシュアダルト」はこちら
「ナウ フレッシュ グレインフリー スモールブリード フィッシュアダルト」は、新鮮なマスやサーモン、ニシンを主原料としたドッグフードです。お肉や穀物にアレルギーがあるわんちゃんに適しています。
消化酵素や善玉菌も配合されているので、お腹の調子を整えたいわんちゃんにもおすすめ。サイズ展開が豊富なのも魅力です。
動物性主原料 | マス、サーモン、ニシン |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 35.5% |
1kgあたりの参考価格 | 2,728円 |
内容量 | 50g/350g/800g/2.3kg/9.98kg |
9. ニュートロ|シュプレモ 超小型犬~小型犬用 成犬用 地中海のレシピ ラム

「ニュートロ シュプレモ 超小型犬~小型犬用 成犬用 地中海のレシピ ラム」はこちら
「ニュートロ シュプレモ 超小型犬~小型犬用 成犬用 地中海のレシピ ラム」は、アレルゲンとなりにくいラム肉を使用したドッグフードです。穀物の代わりにポテトやひよこ豆など、消化しやすい食材を使用しています。
オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸が含まれているので、皮膚や被毛のケアが可能なのも魅力です。
動物性主原料 | ラム |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 32.0% |
1kgあたりの参考価格 | 2,658円 |
内容量 | 800g/2kg/4kg |
10. ウェルネスコア|成犬用 オーシャンフィッシュ

「ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュ」はこちら
「ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュ」は、高タンパクな白身魚を主原料としたドッグフードです。チキンや七面鳥などの家禽類を使用していないので、アレルギー体質のわんちゃんに適しています。
グルコサミンとコンドロイチン硫酸が配合されているので、腰と関節の健康をサポート可能。皮膚や被毛のケアが可能なオメガ3脂肪酸も含まれています。
動物性主原料 | 白身魚(生魚)、ニシンミール、サーモンミール、メンハーデン(魚)ミール |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 24.0% |
1kgあたりの参考価格 | 2,169円 |
内容量 | 800g/1.8kg/5.4kg |
11. go!|センシティブ LID サーモン

「go! センシティブ LID サーモン」はこちら
「go! センシティブ LID サーモン」は、高品質なサーモンを使用したドッグフードです。お腹の健康をサポートするプロバイオティクスや毛並みをサポートするオメガオイルが配合されています。
中粒タイプなのでどのようなわんちゃんでも食べやすいのがうれしいポイント。多頭飼いのご家庭でも管理がしやすいでしょう。
動物性主原料 | サーモン生魚(骨抜き)、サーモンミール |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 43.1% |
1kgあたりの参考価格 | 1,958円 |
内容量 | 800g |
12. K9ナチュラル|ラム・フィースト

「K9ナチュラル ラム・フィースト」はこちら
「K9ナチュラル ラム・フィースト」は、フリーズドライ製法を採用したドッグフードです。3倍程度の水で戻してからあげたりそのままあげたりとさまざまな方法であげられます。
1粒1粒が柔らかいので、簡単にほぐせるのもうれしいポイント。全体の90%が肉類なのでタンパク質の量や食べっぷりを重視する方におすすめです。
動物性主原料 | 子羊肉、レバー(子羊)、心臓(子羊)、グリーントライプ(子羊)、血(子羊)、卵、脾臓(子羊)、腎臓(子羊)、骨(子羊) |
糖質(糖質≠100-タンパク質-脂質-粗繊維-灰分-水分) | 8% |
1kgあたりの参考価格 | 13,436円 |
内容量 | 15g/142g/500g/1.8kg/3.6kg |
まとめ
本記事では、グレインフリーのドッグフードの特徴やおすすめを紹介しました。グレインフリーのドッグフードは消化しやすく、穀物アレルギーのわんちゃんに適しています。本記事を参考に、愛犬に合うドッグフードを見つけてみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。