ニュース一覧 > 犬猫通信 for DOG > 【column】 冬を元気いっぱいに 過ごすために
2023.11.27 | 犬猫通信 for DOG
犬って寒がりなの?
今年は異常気象で、長く暑い夏がようやく終わったと思ったら、急に気温が下がって突然冬になりましたね。犬たちは冬という季節、どんな風に過ごすと快適なのか考えてみましょう!
一般的に犬たちは気温が10度を下回ると寒い、と感じると言われています。彼らの体の表面を覆っている被毛は、1cmの長さで1度保温すると言われていますので、基本的に被毛の長い犬種の方が寒さを感じにくい傾向にあります。 特に寒さを感じやすい犬種は次のような犬種です。
1)短毛の犬種
Mピンシャー、イタリアン・グレイハウンド、サルーキーなどがこれに当たります。
2)シングルコートの犬種
被毛には太く長い上毛と細く短い下毛の2種類がありますが、シングルコートの犬種はこの上毛しか持ちません。保温保湿の役割を持つ下毛が生えない分、体温を保つのが困難になります。 プードル、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャーテリアなどがそれに当たります。
3)暖かい地方原産の犬種
メキシコ原産のチワワや、コンゴ原産のバセンジー、エジプト原産のファラオ・ハウンドなどが挙げられます。
4)超小型の犬種
チワワ、ヨークシャーテリアなどの超小型犬は体が小さく筋肉量が少ないことが多く、体温を保持するためにかなりのエネルギーを必要とします。
犬たちも寒い時にはぶるぶると体を震わせて体温を上げようとします。震えている時は寒い時なので(それ以外に震えている要因がある場合もあります)、洋服を着せたり室温を調整したりして、体温を保持・上昇させるお手伝いをしてあげましょう。
またこれらの犬種に当たらなくても、異常に痩せている犬や、シニア犬たちは体温調節がうまくできないので、気をつけてあげましょう。
さて皆様のご自宅にある暖房器具のうち、犬たちに適したものはどれでしょう?
一番手軽に使用できるのはエアコンですが、暖気は上に昇りますので彼らが居住する床面に近い場所は逆に冷気が溜まります。また空気が乾燥するので注意が必要です。
ガスストーブや電気ストーブは付けてすぐに暖まるのが利点ですが、長時間近くに居座っていると低温やけどの危険性があります。あまり近くまで寄れないように柵を立てるなどの対策が必要です。
床暖房や電気カーペットなど床を暖めるものが彼らには一番適した暖房器具と言えるでしょう。
最近は細かく温度設定ができるペット用のホットマットも出ていますので、上手に利用するといいですね。
お散歩に出る時は、寒がりの犬種の子は特に洋服やジャンパーなどの防寒具を身につけて行くといいでしょう。お腹をこわしやすい子は腹巻などでお腹が冷えないようにしてあげるのもいいと思います。
暖房器具をつけると部屋が乾燥しがちになるのはご存知の通りです。犬たちにとっても乾燥は健康の妨げになることがありますので、適度な加湿を心がけましょう。