アレルギー対策のドッグフードおすすめ7選!アレルギーの種類や選び方も紹介
2025.04.15
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わんちゃんの皮膚・食物アレルギーとは?

わんちゃんの抱えやすいアレルギー性皮膚炎には大きく「食事アレルギー性皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」「ノミアレルギー性皮膚炎」などがあります。
食事アレルギー性皮膚炎とは食物の中の成分によってアレルギーが引き起こされることです。一般的に牛肉や卵、大豆はアレルギーを引き起こしやすいといわれています。ほかにもダニや花粉に反応する「アトピー性皮膚炎」やノミに反応する「ノミアレルギー性皮膚炎」などもあります。
食事アレルギーが疑われる場合は、ごはんを変えることで緩和される可能性もあるため、普段食べているものを見直しましょう。
アレルギー対策ができるごはんの選び方

アレルギーに配慮されたごはんは、原材料の数が少なく、余分な添加物も使われていないことが多いです。しかし、種類が豊富なためどれを選べば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは、アレルギー対策ができるごはんの選び方を紹介します。
アレルギー反応を引き起こしやすい食物は避ける

アレルギー対策のごはんを選ぶ際は、牛肉や卵、大豆など、わんちゃんのアレルゲンとなりやすい食物が使われていないものを選びましょう。アレルゲンの摂取を避けることで、アレルギーのリスクを抑えられます。
主に牛肉や鶏肉、豚肉などの肉類はアレルゲンとなりやすいと言われています。また、小麦や大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種であるグルテンもアレルゲンとなりやすいので注意が必要です。
アレルゲンとなりやすいもの
- ・牛肉や鶏肉、豚肉などの肉類
- ・乳製品
- ・卵
- ・トウモロコシや大豆、小麦などの穀類
- ・食品添加物
※上記の食品が必ずしもアレルゲンになるとは限りません。
タンパク源が単一のごはんにする

アレルギー対策のごはんを選ぶ際は、タンパク源が単一のものを選ぶことがおすすめです。ごはんのなかには、牛肉と豚肉、魚と牛肉というように複数のタンパク源がブレンドされたものもあります。しかし、複数のタンパク源が入っていては、どの食物に反応しているかが特定できません。
タンパク源が単一のごはんを選べば、万が一アレルギーが引き起こってしまってもアレルゲンを特定しやすく、その後の対応もスムーズに行えます。
余分な添加物が含まれないごはんにする

保存料や着色料など、余分な添加物が含まれているごはんは避けましょう。これは、保存料や着色料、甘味料などがアレルギーの原因になるためです。
ごはんを選ぶ際は、できるだけシンプルな原材料でできたものを選ぶことがおすすめ。ただし、添加物には品質保持や嗜好性増進などの効果があり、全ての添加物が悪いというわけではありません。
皮膚のアレルギーならオメガ脂肪酸がおすすめ

愛犬が皮膚のアレルギーに悩まされている場合は、皮膚や毛並みの健康を保つオメガ脂肪酸が含まれたごはんを選ぶことがおすすめです。
オメガ脂肪酸には皮膚や関節の炎症を抑制する「オメガ3脂肪酸」と皮膚の健康を保つ「オメガ6脂肪酸」などの種類があります。どちらもバランス良く摂取することで、皮膚炎のアレルギーが起こりにくくなるでしょう。
ライフステージにあった硬さにする

ごはんは愛犬の年齢やライフステージに伴って変更していく必要があります。また、犬種や愛犬の個性によって選ぶべきごはんは変わってくるので、定期的にごはんの見直しを行うことが重要です。
成犬ならドライフード
1歳を超えた成犬にはドライフードがおすすめです。ドライフードは噛みごたえがあり顎が鍛えられるほか、栄養価が高く保存がしやすいメリットがあります。また、大型犬は大粒のもの、小型犬は噛みやすい小粒のものを選ぶと良いでしょう。
噛む力が弱い子犬やシニア犬はウェットフード
噛む力が弱い子犬やシニア犬には、柔らかいウェットフードがおすすめです。ウェットフードは嗜好性が高いうえ、フードから水分補給ができる点がメリット。ドライフードをふやかすのもおすすめです。
アレルギー対策のごはんおすすめ7選

アレルギー対策のごはんおすすめ7選を紹介します。アレルギーが心配な方はぜひチェックして、愛犬の体質に合うごはんを見つけてみてください。
1. アランズナチュラルドッグフード・ラム

アランズナチュラルドッグフード・ラムはこちら
「アランズナチュラルドッグフード・ラム」は、低脂肪なラム肉を使用したごはんです。アレルゲンになりやすい牛肉や乳製品、穀物が使われていないのもうれしいポイント。
食物繊維が豊富なサツマイモやオメガ3脂肪酸を含む亜麻仁を使用しているので、便通や皮膚、毛並みが気になる方にもおすすめです。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | イギリス |
2. 犬猫生活 犬用 手作りごはん

犬猫生活 犬用 手作りごはんはこちら
「犬猫生活 犬用 手作りごはん」は、無添加・グレインフリーのごはんです。味はポーク、フィッシュ、チキンの3種類で、飽きてしまうこともありません。
また、人間が食べられるヒューマングレードの食材のみを使っている点も魅力のひとつ。電子レンジで温められるので、ご飯の準備もスムーズです。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | 日本 |
3. ペロリコドッグフードアレカット

ペロリコドッグフードアレカットはこちら
「ペロリコドッグフードアレカット」は、牛肉や豚肉、鶏肉などのアレルゲンをカットしたごはんです。消化しやすいHDPターキーを使用しており、食いつきも抜群。
アレルギーリスクの低いタピオカや食物繊維が豊富なリンゴ、タンパク質やオメガ3脂肪酸、コンドロイチンなどが豊富な緑イ貝を使用しているのもうれしいポイントです。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | イギリス |
4. アカナ パシフィカドッグ

アカナ パシフィカドッグはこちら
「アカナ パシフィカドッグ」は、サバやニシン、メバルなど魚を使ったごはんです。肉や乳製品、卵などの動物原材料が使われておらず、アレルギー体質のわんちゃんに適しています。
タンパク質が豊富に含まれているので、筋肉や骨、臓器、爪などの健康を保つのにもぴったり。人工着色料や人工香料、人工保存料などの添加物が使われていないフードを探している方におすすめです。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | カナダ |
5. ロイヤルカナン 低分子プロテイン

ロイヤルカナン 低分子プロテインはこちら
「ロイヤルカナン 低分子プロテイン」は、食物アレルギーによる皮膚症状に悩む方におすすめのごはんです。加水分解したタンパク源を使用していて、アレルギーの原因となりにくいのが特徴。
ビオチンやパントテン酸、ナイアシン、コリン、亜鉛、リノール酸など皮膚や毛並みの健康を保つ成分が配合されているのもうれしいポイントです。
なお、特定の病気や健康状態に合わせて作られた療法食なので、獣医師に相談のもと選ぶことをおすすめします。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 療法食 |
原産国 | フランス |
6. ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米(超小型犬〜小型犬用)

ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米(超小型犬〜小型犬用)はこちら
「ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米(超小型犬〜小型犬用)」は、ビタミンB群と亜鉛を豊富に含むラム肉を使ったごはんです。穀物は使わず、玄米が使用されているので食物繊維も摂取できます。
超小型犬〜小型犬でも食べられるよう小粒を採用している点も魅力のひとつ。オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が含まれているので、皮膚や毛並みに悩みがある方におすすめです。
対象年齢 | 生後8ヶ月齢以上 |
対応犬種 | 小型犬 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | アメリカ |
7. ナチュラルバランス ポテト&ダック

ナチュラルバランス ポテト&ダックはこちら
「ナチュラルバランス ポテト&ダック」は、穀物類を一切使わず作られたごはんです。タンパク源が鴨肉のみなので、アレルギー体質のわんちゃんに適しています。
小粒タイプと大粒タイプがあり、愛犬の犬種や年齢、好みに合わせて選ぶことも可能。砕きやすいドーム型で、噛む力が弱い子犬やシニア犬にもぴったりです。
対象年齢 | 全年齢 |
対応犬種 | 全犬種 |
種類 | 総合栄養食 |
原産国 | アメリカ |
愛犬のアレルギー症状が出たら動物病院へ

愛犬にアレルギー症状が出てしまったら、すぐにかかりつけの獣医師を受診しましょう。病院で血液検査をしてもらうことで、アレルギーの原因となっている物質が把握できる場合もあります。
わんちゃんのアレルギー症状には皮膚の痒みや抜け毛などの症状が現れることが多いです。そのような症状が見られたら、一度アレルギー検査をすることをおすすめします。
ごはんは愛犬のアレルギーを見直す第一歩

本記事ではアレルギーがあるわんちゃんでも食べられる低アレルゲンのごはんを紹介しました。わんちゃんのアレルギーには「食事アレルギー性皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」「ノミアレルギー性皮膚炎」などの種類があり、そのうち食事アレルギー性皮膚炎の場合はごはんを変えることで改善が見られるケースもあります。愛犬のアレルギーに悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にごはんを選んでみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。