犬の飛びつき癖を治すには?飛びつく理由やトレーニング方法を徹底解説
2025.04.19
|
わんちゃんが飛びつく理由は?

わんちゃんの飛びつきにはさまざまな理由があります。たとえば「家族が帰宅したことがうれしい」、「抱っこしてほしい」など喜びの感情が興奮に繋がり、飛びつくことが多いようです。また、恐怖心や警戒心などで飛びつくケースや動くものを追う本能からくる飛びつきもあります。
まずは飛びつくタイミングを把握して、愛犬の心理を考えることで正しいトレーニング方法が見つかるでしょう。
わんちゃんの飛びつき癖を治す方法

飛びつきの主な理由が興奮状態にあることから、場合によっては人やわんちゃん、車など危険がともなうこともあります。また、飛びつきは愛犬の足腰にとっても負担になるため、幼い頃からトレーニングを行い飛びつき癖を治しましょう。ここではわんちゃんの飛びつき癖を治す方法を紹介します。
トレーニングの基準を決める
飛びつかずに待てが出来ればご褒美をあげる、飛びついたら無視するなど、基準を明確にすることで飛びつき癖を治せます。また、甘えたいときは「膝に乗っても良いよ」というサインを出すと愛犬のストレスも溜まりません。
このとき、基準が曖昧になってしまうと愛犬が混乱してしまうので注意しましょう。また、無視してばかりだと何が悪いのか分からないので、愛犬との統一したルールを作ることが大切です。
おすわりをさせる

飛びつき癖を治すためには、おすわりを覚えさせることから始めましょう。「おすわり」「シットダウン」など、おすわりを指す言葉を決めておき、おすわりをさせます。
このとき、おすわりができないからといって大声で「ダメ」と注意をしてしまうと興奮させてしまうことも。冷静におすわりをさせることで、どの行動が正しいのかを把握させられます。上手におすわりができたら高い声で褒めてあげましょう。
リードを活用する

飛びつきが日常化しているような場合は、リードを活用してみるのもおすすめです。飛びついたけど届かなかったという経験を繰り返すことで、飛びつくことなくおすわりができるようになります。
なお、リードを使用したトレーニングは首や気管に負担がかかるので、ハーネスを利用すると良いでしょう。飛びついている間は相手にせず、座って落ち着いたタイミングで褒めてあげることを繰り返してみてください。
アイコンタクトを取る

飛びつきの原因が他のわんちゃんへの恐怖心や警戒心などの場合は、愛犬とアイコンタクトを取るのがおすすめです。散歩中であれば、歩きながらアイコンタクトを取り、対象物から注意をそらしましょう。
飛びつきそうだと思ったら、愛犬の名前を呼ぶかおやつやおもちゃを使って注意をそらします。最初のうちは、おやつを使って注意をそらしても良いでしょう。
体力を発散させる

運動の欲求が満たされていないと、構って欲しさや動きたい気持ちで飛びつくことがあります。そのため、日頃から散歩やドッグランなどで体力を発散させましょう。
また、適度な運動をさせることでストレス発散になるほか、免疫機能の向上や筋力の維持も期待できます。
わんちゃんの飛びつきについてのQ&A

わんちゃんの飛びつきに関するよくある質問とその答えを紹介します。愛犬の飛びつきに悩んでいる方やこれからトレーニングを始める方は、ぜひチェックしてみてください。
帰宅時に飛びついてくるのも止めさせるべき?
家族が帰宅した際、喜びの表現として飛びついてくることがあります。必ずしもやめさせなくていけないということはありませんが、許す際のメリハリは必要です。
来訪者にもいきなり飛びつくことがないように、おすわりやアイコンタクトなどのトレーニングは行いましょう。「アップ」「おいで」などのサインを出したときは飛びつくのを許すなど、ルールを定めておくと良いでしょう。
犬種によって飛びつき癖がある!?
ゴールデンレトリバーやトイプードル、ジャックラッセルテリア、柴犬など、飛びつき癖がある犬種もいます。牧羊犬や狩猟犬などは本能的に動くものを追いかける習性があるためです。
特に大型犬の場合、幼犬のときは受け止められても、癖が治らずに成犬になると飼い主も苦労してしまうことになるでしょう。そのため、愛犬の性格やペースに合わせて幼少期からトレーニングを継続することがおすすめです。
まとめ

本記事では、わんちゃんの飛びつきの理由やトレーニング方法やポイントを解説しました。愛犬の飛びつき癖はかわいらしい反面、怪我やトラブルの原因になってしまうこともあります。そのようなケースを未然に防ぐためにも、しっかりとトレーニングを行いましょう。愛犬の飛びつき癖に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。