【体型維持向け】低脂肪なドッグフードを厳選!メリットや選び方も徹底解説
2025.04.10
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わんちゃんの低脂肪なごはんとは?栄養素の基本知識

脂肪はわんちゃんの健康維持には欠かせない栄養素のひとつです。成犬では5%以上、パピーでは8.5%以上の脂肪が含まれたごはんを選ぶことが推奨されています。
一方で脂肪を過剰に摂取すると肥満や膵臓疾患、肝臓疾患のリスクを高める可能性があるので注意が必要です。そのため、愛犬の体型が気になる方や獣医師に疾患のリスクを指摘された場合は、低脂肪なごはんに切り替えることを検討しても良いかもしれません。
低脂肪ごはんのメリット・デメリット

わんちゃんの低脂肪なごはんには、脂質の摂りすぎを防げるというメリットがあります。その結果、肥満や膵臓疾患、肝臓疾患のリスクを軽減させられる点もメリットです。また、脂質を消化しにくいシニア犬にも適しています。
一方で、摂取できる脂質が減ることで被毛や皮膚に潤いがなくなる可能性もあります。また、風味が落ちてしまうことで食いつきが悪くなることがある点もデメリットです。
低脂肪ごはんの選び方

低脂肪なごはんは愛犬の好みや体質、年齢に合わせて、継続的に使用することで、太りにくい体質に改善させられます。ここでは、低脂肪なごはんの選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※持病があるわんちゃんや病気が疑われる場合は、一度獣医師へ相談しましょう。
主原料が高タンパク質のもの
低脂肪なごはんを選ぶ際は、低脂肪の肉や魚など、主原料が高タンパク質のものを選びましょう。具体的には25%以上のタンパク質が含まれているものがおすすめです。主原料が穀物のものは炭水化物が多いため、低脂肪なごはんに切り替えたにもかかわらず体重が増加してしまう可能性もあるので注意しましょう。穀物が含まれないグルテンフリーのごはんは、わんちゃんの消化管に負担がかかりにくく健康維持にもおすすめです。
低脂肪で良質な油脂を使用したもの
低脂肪なごはんを選ぶ際は、良質な油脂を使用したものを選びましょう。ごはんには動物性油脂や植物性油脂を使ったものが多いとされています。可能であれば、サーモンオイルやアマニ油、米ぬか油など良質な油脂を使用したものを選ぶことがおすすめです。また、含有量は12%以下のものを選びましょう。
愛犬の食事量にあったカロリーのもの
カロリーも低脂肪なごはんを選ぶうえで重要なポイントです。カロリーの目安として、100gあたり380kcal以下のものを選ぶようにしましょう。愛犬が食欲が旺盛な場合は360kcal以下のフード、シニアや子犬など一度にたくさん食べられない場合は低カロリー過ぎないフードがおすすめです。
満腹感が得られやすい繊維質が高めのもの
わんちゃんのごはんの食物繊維は「粗繊維」で表記されており、一般的なフードは1〜4%程度ですが、体重管理用のフードには15%以上含まれているものがあります。高い粗繊維なごはんであれば、満腹感が得られやすいので、おすすめです。また、粗繊維が豊富に含まれているものであれば、お腹の調子を整えやすいでしょう。しかし、繊維質の割合が高いごはんは便が固くなったり、必要な栄養素がうまく吸収できなかったりすることがあるので注意して与えるようにしましょう。
炭水化物が低GIやグレインフリーのもの
低脂肪なごはんを選ぶ際は、玄米や大麦、ひよこ豆など炭水化物が低GIのものを選びましょう。低GIのものであれば糖質の吸収がゆっくりなため、太りにくいとされています。また、グレインフリーのごはんは比較的低GIのものが多いので、成分表を確認してみてください。
余分な添加物が含まれるものは避ける

L−カルニチンが配合されているごはんは、愛犬の体重管理に役立つとされています。ダイエットを目的としている場合は、L−カルニチンが配合されているかどうかを選びましょう。
また、なるべく保存料や着色料、甘味料などの添加物不使用のものを選ぶことがおすすめです。
体型・健康維持をしたい愛犬におすすめのごはん

犬猫生活 犬用 手作りごはんはこちら
体型維持をしたいわんちゃんには、穀物を含まないグレインフリーを選ぶのも良いでしょう。穀物の主な栄養素は糖質ですが、エネルギーとして使われなかった糖質は脂質になるので、たくさん食べてしまうと太る原因になります。
「犬猫生活 犬用 手作りごはん」はグレインフリーかつ無添加で、人間が食べられるヒューマングレードの食材を使っています!
味はポーク、フィッシュ、チキンの3種類で、飽きてしまうこともありません。食欲をそそる香りで愛犬の食べっぷりが期待でき、食が細くなってきたシニアのわんちゃんにもおすすめです。
【厳選】体型が気になる愛犬におすすめの低脂肪ごはん

愛犬にあげたい低脂肪なフードのおすすめ6選を紹介します。愛犬の体重や健康面が心配な方は、ぜひ愛犬の体質に合うごはんを見つけてみてください。
1. アカナ ライト&フィットレシピ

アカナ ライト&フィットレシピはこちら
「アカナ ライト&フィットレシピ」は、脂質と炭水化物が控えめなごはんです。鶏肉やヘイク(白身魚)など高タンパクな原料が使われています。
人工的な添加物を使っていないので、愛犬の健康を気遣う方にもおすすめ。ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
2. ロイヤルカナン 消化器サポート 低脂肪 ドライ

ロイヤルカナン 消化器サポート 低脂肪 ドライはこちら
「ロイヤルカナン 消化器サポート 低脂肪 ドライ」は、食物繊維の量が調整されており消化しやすい低脂肪のごはんです。
小型犬や子犬、シニア犬でも食べやすい小粒なのもうれしいポイント。消化吸収不良による下痢や高脂血症に悩んでいる方におすすめです。
なお、特定の病気や健康状態に合わせて低脂肪に作られた療法食なので、獣医師の相談のもとあげるようにしましょう。
3. ピュリナ プロプラン EN | 消化器ケア[低脂肪]

ピュリナ プロプラン EN | 消化器ケア[低脂肪]はこちら
「ピュリナ プロプラン EN | 消化器ケア[低脂肪]」は、低脂肪かつ消化性に優れたごはんです。プレバイオティクス繊維が配合されているので、消化管系のトラブルに悩んでいる方にもおすすめ。
ビタミンAやビタミンEも配合されているので、免疫系もサポートしてくれます。低脂肪ながら嗜好性に優れているのもうれしいポイントです。
なお、特定の病気や健康状態に合わせて低脂肪に作られた療法食なので、獣医師の相談のもとあげるようにしましょう。
4. グランデリ ふっくら仕立て低脂肪設計

グランデリ ふっくら仕立て低脂肪設計はこちら
「グランデリ ふっくら仕立て低脂肪設計」は、ふっくらとした食感が魅力のごはんです。角切りビーフ粒やささみ入りふんわり粒、ささみ入り大豆フレークが入っているので愛犬もストレスなく食べられます。
オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸がバランスよく配合されているので、皮膚や毛並みの健康が維持できるのも魅力のひとつです。
5. シュプレモ 体重管理用

シュプレモ 体重管理用はこちら
「シュプレモ 体重管理用」は、高タンパクなチキンをふんだんに使ったごはんです。脂質を抑えながらも、体に必要な栄養素が補えます。
食物繊維が豊富に含まれているので、消化吸収も良くお腹の調子が気になる方にもおすすめ。鶏脂や亜麻仁など良質な油脂が含まれている点も魅力です。
6. ニュートロ ナチュラル チョイス 全犬種用 減量用 [成犬用]

ニュートロ ナチュラル チョイス 全犬種用 減量用 [成犬用]はこちら
「ニュートロ ナチュラル チョイス 全犬種用 減量用 [成犬用]」は、効果的に摂取カロリーを抑えられるごはんです。100gあたり295kcalと低カロリーで、ダイエットにも適しています。
コンドロイチンやグルコサミンなど関節をサポートする栄養素が配合されているのもうれしいポイントです。
わんちゃんの低脂肪なごはんに関するQ&A

低脂肪なごはんに関するよくある質問とその答えを紹介します。低脂肪なごはんを選びたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
低脂肪なごはんは子犬やシニア犬 に食べさせても大丈夫?
低脂肪なごはんを健康な子犬に与えることは推奨されていません。子犬は成犬よりも多くのカロリーを必要としているため、獣医師から指示が出ているときを除いて低脂肪なごはんを与えないようにしましょう。
一方でシニア犬は活動量が減るため、必要なカロリーも少なくなります。しかし、いきなり低脂肪なごはんに変えてしまうと皮膚や毛並みの健康を損ねる可能性もあるので、獣医師に相談すると良いでしょう。
愛犬が膵炎になったら低脂肪なごはんに切り替えるべき?
愛犬が膵炎になってしまった場合は、低脂肪なごはんに切り替える必要があります。膵炎を発症したにも関わらず脂肪分の多いごはんを与え続けると体に大きな負担となってしまうためです。
もし愛犬が膵炎と診断された場合は、獣医師に相談し症状に合う低脂肪なごはんを選ぶようにしましょう。
低脂肪に変えたけど痩せないのはなぜ?
低脂肪なごはんに切り替えたのに痩せない、または太ったと感じた場合は、炭水化物の量を確認しましょう。主原料に穀物を多く使用しているものは炭水化物が多いのでエネルギーとして消費されなかった分が脂肪となってしまうケースがあります。
また、食事の内容を切り替えるだけでなく、運動や生活スタイルも見直すとバランス良く減量を目指せるでしょう。
まとめ

本記事では愛犬にあげたい低脂肪なごはんを紹介しました。低脂肪なごはんに切り替えることで、ダイエットを目指す方や肥満や膵臓疾患、肝臓疾患などに効果が期待できます。愛犬の体型や健康に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に愛犬のごはんを選んでみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。