市販で買えるキャットフードおすすめ15選!子猫やシニア用も紹介
2025.04.21
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キャットフード選びに大切なポイント

キャットフードは、ねこちゃんの体調や年齢に合ったものを選ぶことが基本です。特にライフステージごとに必要な栄養が異なるため、適切なフード選びが求められます。以下に、それぞれのステージに合わせたポイントをまとめました。
ライフステージ | 年齢の目安 | ポイント |
子猫(キトン) | 生後0~12ヵ月 | ・発育をサポートする高カロリー・高タンパク質なフード ・骨や筋肉の発達を助けるカルシウムやビタミンDが豊富 ・小粒で噛みやすいフード |
成猫 | 1歳~7歳 | ・活動量を支えるバランスの良い栄養素 ・カロリーが調整された体重管理向けの設計 ・食いつきの良いフレーバーを選ぶ |
シニア猫 | 7歳以上 | ・消化吸収に配慮した配合 ・関節や腎臓をサポートする成分入り ・低カロリーで体重を維持しやすいフード |
市販のキャットフードは、ペットフード安全法(※)に基づいて品質管理されています。そのため、成分ばかりに神経質になる必要はありません。それよりも、ねこちゃんに与えてはいけない食品を避けることや、おやつの適切な管理を心がけながら、愛猫の健康を維持するためのフード選びが大切です。
ライフステージの変化に合わせキャットフードを切り替える場合は、急激な変更は避けましょう。食べ慣れないフードを突然与えると、消化不良により嘔吐や下痢を引き起こす場合があります。
また、好みのフードが急に食べられなくなるとストレスを感じるねこちゃんもいるため、切り替えは慎重に進めることが重要です。新しいフードに移行する際は、現在のフードと混ぜながら少しずつ割合を変え、1〜2週間かけて様子を見ながら行いましょう。
食事は単なる栄養補給ではなく、ねこちゃんにとって楽しみの時間でもあります。喜んで食べられる、好みのキャットフードを見つけてあげましょう。
※“農林水産省|ペットフードの安全関係”参照
キャットフードの選び方

ここでは、キャットフードの選び方を具体的に解説します。
1. 主原料に何が含まれるか
ねこちゃんは肉食動物であり、動物性たんぱく質を効率よく消化吸収できる体の仕組みを持っています。そのため、動物性たんぱく質が多く含まれるキャットフードを選びましょう。特に、「チキン」「ビーフ」「サーモン」などの肉や魚を主原料とする商品がおすすめです。
原材料リストを見ると、どの食材が多く含まれているかがわかります。使用量が多いものはリストの最初に記載されるため、肉や魚が最初にあげられている商品は、動物性たんぱく質が主成分です。
穀物を含まない「グレインフリー」タイプのフードは、消化管がデリケートなねこちゃんやアレルギー体質のねこちゃんに適しています。小麦やとうもろこしといった穀物を使わないことで、消化負担が軽減されるほか、アレルギー反応のリスクを抑える効果も期待できます。
2. 主食は「総合栄養食」を選ぶ
キャットフードには「総合栄養食」「一般食」「療法食」などの種類がありますが、日々の食事には総合栄養食と記載されたものを選ぶと良いでしょう。総合栄養食は、愛猫が健康に生活するために必要な栄養素をすべて含んでいます。
一方、「一般食」に含まれるおやつや補助食品は嗜好品として楽しませるために適量を与えることが大切です。与えすぎるとカロリー過多になり、肥満の原因になるため、ねこちゃんの体重や活動量に応じて量を調整しましょう。
3. 過剰な添加物が含まれていないか
キャットフードを選ぶ際は、保存料や着色料などの人工的な添加物が含まれていないか成分表示を確認しましょう。過剰な添加物は、ねこちゃんにアレルギーや消化不良を引き起こす可能性があります。
「ナチュラル」や「無添加」と表記されている場合でも、基準が明確でない場合があり、実際には添加物が使用されているケースもあるため注意が必要です。具体的な成分をしっかりチェックし、人工保存料や着色料が含まれていない商品を選びましょう。
4. 年齢などライフステージにあったものを選ぶ
ねこちゃんの年齢やライフステージに合ったフードは、パッケージの「子猫用」「成猫用」「シニア用」などの表記を目安に選ぶとわかりやすいです。特にシニア猫向けでは、「7歳以上」「11歳以上」といった年齢ごとのフードがあり、加齢に伴う体の変化に対応した栄養設計がされています。
5. ウェットフードとドライフードのメリットを理解する
ウェットフードは水分量が多く、尿路結石の予防や水分摂取を促したい場合におすすめです。一方、ドライフードは保存性が高く、歯垢の付着を軽減する効果も期待できます。ねこちゃんの体調やライフスタイル、好みに応じて使い分けましょう。
また、ウェットフードとドライフードを組み合わせることで、栄養バランスが良くなる場合もあります。
6. 健康状態に合ったものを選ぶ
ねこちゃんの健康状態に合わせたフード選びも重要です。肥満や特定の疾患がある場合は、獣医師の指示に従い、療法食を選びましょう。
また、腎臓病やアレルギーなどの症状に対応したキャットフードも多く販売されています。健康を維持するためには、愛猫の体調に合ったフードを見つけ、必要であれば定期的に獣医師の診断を受けることが大切です。健康に配慮したフード選びが、愛猫の健康寿命を伸ばすことにつながります。
おすすめのキャットフード【ドライフード編】
ドライフードは、保存性が高く管理しやすいキャットフードです。ねこちゃんが食べる際に「カリカリ」とおいしそうな音を立てることから、「カリカリ」という愛称で親しまれています。総合栄養食として販売されている商品が多く、これだけで1日に必要な栄養素を摂取できるのも特徴です。
ここでは、成猫を中心に日常的に使いやすいドライフードを厳選してご紹介します。
犬猫生活キャットフード|オールステージ
犬猫生活キャットフード「オールステージ」はこちら
犬猫生活キャットフード「オールステージ」は、保存料や香料、着色料などの添加物を使わない無添加(※)にこだわったキャットフードです。全猫種に対応し、オールステージで与えられる設計のため、成長段階や年齢ごとにフードを変更する必要がありません。愛猫が気に入った味を生涯にわたって与え続けられるのが魅力です。
主な原材料には、国産の鶏肉や和牛、DHAやEPAが豊富な金沢港の旬の魚(※)など、厳選された食材を使用しています。さらに、乳酸菌やオリゴ糖が配合(※)されており、腸内環境を整えることで健康維持をサポート。ノンフライ加工で酸化しにくく、素材本来の香りを生かした仕上がりがねこちゃんの食欲を引き立てます。
※“犬猫生活 公式HP”参照
ピュリナ ワン|キャット ドライ グレインフリー1歳以上 チキン
ピュリナ ワン キャット「ドライ グレインフリー1歳以上 チキン」は、穀物を使用しないグレインフリー(※)設計のキャットフードです。1歳以上の成猫向け総合栄養食で、合成着色料や香料を使用せず、無添加にもこだわっています。
消化吸収や免疫、骨格など、6つの健康要素(※)に配慮したバランス設計で、愛猫の健康寿命をしっかりサポート。400gの小袋タイプは、風味や劣化を抑えられるため、管理が簡単です。2つの異なる食感が、ねこちゃんの食いつきを高めてくれる点も魅力です。
※“ピュリナワン 公式HP”参照
ユニ・チャーム|Physicalife(フィジカライフ)室内猫用まぐろ入り
ユニ・チャーム「フィジカライフ 室内猫用 まぐろ入り」は、香りがよくねこちゃんの興味を引きやすく食いつきが期待できるキャットフードです。たんぱく質やアミノ酸を配合(※)し、筋力維持をサポート。食物繊維とお腹で早くふやける技術(※)を採用しており、ドライフードの吐き戻し軽減に配慮しています。※軽減効果には個体差があり。
毛玉ケア、下部尿路の健康維持、毛づやケアなど、室内猫が必要とする栄養バランスが考えられています。小分けのパックに入っているので、新鮮な状態を保てるのもおすすめのポイントです。
※“ユニ・チャーム 公式HP”参照
おすすめのキャットフード【ウェットフード編】
ウェットタイプのおすすめキャットフードをご紹介します。毎日の食事やおやつなど、さまざまな与え方ができるキャットフードを厳選。水分補給や健康維持など、ドライフードと併用できる商品も紹介します。
ニュートロ| デイリー ディッシュ チキン グルメ仕立てのパテタイプ トレイ
ニュートロ「デイリー ディッシュ チキン グルメ仕立てのパテタイプ トレイ」は、水分が均一に混ざり合ったパテタイプ(※)のウェットフードです。従来のウェットフードではスープだけを飲んでしまう偏食ぎみなねこちゃんでも、水分と一緒に食べやすい工夫がされており、1日に必要な栄養バランスを摂取しやすくなっています。
皮膚や毛づや、尿路の健康維持にも配慮されているため、総合栄養食(※)として毎日与えられるのが特徴です。1食分に適した食べきりサイズで外出時の携帯にも便利。ざく切りタイプは、いつも食べているドライフードと混ぜて与えるのもおすすめです。
※“ニュートロ 公式HP”参照
ロイヤルカナン|ユリナリー ケア ウェット(健康な尿を維持したい猫専用ウェットフード)
ロイヤルカナン「ユリナリー ケア ウェット(健康な尿を維持したい猫専用ウェットフード)」は、尿の健康を考えたウェットタイプのキャットフードです。ドライフードと併用することでミネラルバランスを調整し、健康な泌尿器をサポート。尿路結石の形成を抑える(※)設計になっています。
水分補給を兼ねてドライフードと混ぜて与えるのもおすすめ。12ヵ月〜12歳まで対応しており、成猫からシニア猫まで長く使えるのも魅力です。
※“ロイヤルカナン 公式HP”参照
シニアにおすすめのキャットフード
7歳以上のシニア猫におすすめのキャットフードをご紹介します。愛猫が元気に過ごせるよう、年齢や体調に合わせたフードを選びましょう。
犬猫生活|キャットフード シニア 7歳~
犬猫生活「キャットフード シニア 」は、獣医師と共同開発した国産無添加・グルテンフリー・ノンオイルコーティングで7歳以上のねこちゃんに対応したキャットフードです。リンとナトリウム量を控えたレシピで、シニア猫の毎日の食事をサポートします。
さらに、関節機能の低下を考慮し、グルコサミンやコンドロイチンを配合。ブルーベリーやルテインを含むことで、目の健康にも配慮されています。無添加のこだわり食材を使用し、素材本来の旨味が引き立つ設計です。
※“犬猫生活 公式HP”参照
メディファス アドバンス|関節・筋肉の健康維持 7歳頃から チキン&フィッシュ味4
メディファス アドバンス「関節・筋肉の健康維持 7歳頃から チキン&フィッシュ味」は、7歳以上の高齢猫向けドライフードです。シニア猫の関節や筋肉の低下に配慮し、グルコサミン、コラーゲン、必須アミノ酸リジンを配合。さらに、下部尿路や毛並みの健康維持も考えられた設計になっています。
1袋に230gの5パック入りなのも嬉しいポイント。数日で食べきれるサイズ感で管理がしやすいのも魅力です。また、「関節・筋肉の健康維持」以外にも「肝臓の健康維持」や「食物アレルゲンケア」など、シニア猫向けの豊富なラインアップが用意されています。フレークやペーストタイプもあるため、ドライフードが食べにくくなった場合でも続けやすい商品です。
※“ペットライン 公式HP”参照
子猫におすすめのキャットフード

子猫におすすめのキャットフードをご紹介します。健やかな成長を支えるためにも、成長期の食事選びはとても重要です。
ビューティープロ|キャットフード 子猫用 12ヵ月頃まで
ビューティープロ「キャットフード 子猫用 12ヵ月頃まで」は、生後1ヵ月〜12ヵ月頃までの子猫におすすめのキャットフードです。ハート型の超小粒サイズで、月齢の低い子猫でも食べやすい設計になっています。
妊娠期や授乳期のねこちゃんにも与えられるため、親子で分けて管理する手間が省けるのも魅力です。運動不足による肥満が気になる室内飼いのねこちゃんに配慮した栄養バランスで、適切な体重維持をサポートします。
※“ビューティープロ 公式HP”参照
ニュートロ|ナチュラル チョイス キャット 室内で暮らす子猫用 チキン
ニュートロ「ナチュラル チョイス キャット 室内で暮らす子猫用 チキン」は、良質なたんぱく質を含むチキンとミートを使用した子猫向けのキャットフードです。歯や骨格の発育に欠かせないカルシウムや、目や脳の健康を支えるDHAが豊富に含まれています。
妊娠中や授乳中の母猫と一緒に与えられるのも嬉しいポイント。100%自然素材を使用しており、成分にこだわる方にもおすすめです。肉食動物であるねこちゃんの消化吸収に適した設計で、健康的な成長をサポートします。
※“ニュートロ 公式HP”参照
体重管理用(ダイエット・低カロリー)キャットフード

室内飼いのねこちゃんは運動不足になりやすく、普通のドライフードを与えるだけでは体重管理が難しいこともあります。そんなときは、体重管理用のダイエット食がおすすめです。
ピュリナ ワン|避妊・去勢した猫の体重ケア
ピュリナ ワン「避妊・去勢した猫の体重ケア」は、避妊や去勢手術をしたねこちゃんの体重管理を考えた栄養設計のキャットフードです。低カロリー設計で、適切な体型維持をサポートします。
さらに、食物繊維を配合して毛玉ケアにも対応。少量で分包されているため、風味が長持ちし、鮮度を保ちながら与えられるのも魅力です。
※“ピュリナワン 公式HP”参照
ロイヤルカナン|インドア(室内で生活する猫専用フード 成猫用)
ロイヤルカナン「インドア(室内で生活する猫専用フード 成猫用)」は、室内飼いのねこちゃんにおすすめのキャットフードです。生後12ヵ月〜7歳頃までの成猫を対象に、運動不足が気になるねこちゃんの健康維持を考えた設計になっています。
超高消化性タンパクと食物繊維を含み、糞の量やにおいの軽減に配慮。さらに、便から毛玉が排出されやすくなる効果も期待できます。
※“ロイヤルカナン 公式HP”参照
ヒルズ|サイエンス・ダイエット 室内猫の毛玉・体重ケア
ヒルズ「サイエンス・ダイエット 室内猫の毛玉・体重ケア」は、室内で暮らす1歳~6歳の猫におすすめのキャットフードです。「アダルト チキン 成猫用」よりカロリーを約24%カットした低カロリー設計で、運動不足が気になる愛猫の体重管理をしっかりサポートします。
また、マグネシウム量を調整し、ストルバイト尿石に配慮。食物繊維の配合により、毛玉の排出を助ける設計です。
※“ヒルズ 公式HP”参照
まとめ
本記事では、市販で購入できるおすすめのキャットフード15選をご紹介しました。市販のキャットフードは、健康状態や年齢に応じた種類が豊富に揃っており、愛猫に合ったものを見つけることが重要です。体重管理が必要なねこちゃんには低カロリータイプ、シニア猫には関節や筋肉をケアするフードがおすすめ。適切なフード選びで、愛猫がいつまでも健康で快適に過ごせる毎日をサポートしましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。